カナダ政府、飲食業における外国人雇用許可(LMO)の処理を停止

By | 2014年4月27日
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カナダ政府は4月24日、飲食業における外国人雇用制度(Temporary Foreign Worker Program)の停止を発表しました。

背景

カナダでは、「カナダ人の雇用を再優先にする」ということが原則となっています。政府は、雇用主に対して、「外国人雇用はあくまでも最終手段であり、カナダ人にその職に最適な人がみつからなかった場合のみ」という警告を発してきました。

しかしながら、過去数週間にわたり、Employment and Social Development Canada (ESDC)は、外国人雇用制度が悪用されている深刻な事態を把握しました。該当のLabour Market Opinion(外国人雇用許可)を停止し、徹底的な調査がされる予定です。また、調査対象となった雇用主はブラックリストに登録されることになります。

この件に適切に対応したとしても、飲食店業界における外国人雇用制度には重大な懸念が残ります。

外国人雇用制度一時停止

その結果、冒頭に記述したとおり、飲食業における外国人雇用制度の一時停止が発表されました新規または保留中の(飲食業界の)LMO申請書の処理は停止されます。また、LMOが承認されている場合でも、そのポジションがまだ埋まっていない場合、そのLMOも保留となります。

期限は設けられておらず、現在の外国人雇用制度の見直しが完了するまで当面の間、LMOの処理はされません。

誰に影響が?

LMOというのは、ワーキングホリデーや、ポストグラデュエーションワークパーミットなどといった、オープンパーミットを持たない人がワークパーミットを取得する際に必要になるものです。これがないと、雇用主は外国人を雇用することは出来ません。(参考→カナダ一時滞在からワークパーミットを取得する方法について

飲食業界における外国人雇用制度が停止されたということは、ワーホリの年齢を超えていたりすでに一度ワーホリを取得済みだったり、カナダの大学短大を卒業後に取得できるポストグラデュエーションワークパーミットを持っていない人は、新たに飲食業界での就労はできなくなるということです。

例えば、カナダの寿司屋さんが、日本で経験を積んだ熟練の寿司職人を新たに雇うことはできなくなります。

また、すでに上記のようなオープンパーミットを保持していてすでに飲食業界で就労している人も、その期間を超えての就労はできなくなります。

※すでにワークパーミットを取得して就労している人に対しての影響はありません。

・・・

今回の発表の最後にこのような一文がありました。

外国人雇用制度の違反は決して見逃されません。疑わしいケースは徹底的に調査が行われ、もし雇用主がルールに則っていないと判断された場合、雇用主は厳重に処罰されます。また、カナダ人の雇用を再優先する努力に関して、虚偽の申告を行った場合、犯罪者として罰金刑や禁錮刑に処される可能性もあります

雇用主が外国人雇用許可を得るためには、どのくらいの期間、どのような手段で募集を出したか、何人が応募してきたのかなどの雇用主側の努力を示す必要があります。それが十分でない場合は許可がおりないということですね。例えば、こういった努力を偽った場合は厳重に処罰されるということになります。

・・・

カナダは移民の国であり、移民に対しても外国人雇用に関しても比較的ハードルが低いのは確かです。しかし、それを逆手に取って違反をする人のおかげで、ルールにきちんと従っている人たちまで影響を受けるというのは非常に許しがたいことです。

政府の調査と制度の見直しが迅速に終わり、早急に飲食業界の外国人雇用制度が再開されることを祈るばかりです。

※詳しくはカナダ政府の公式発表を確認して下さい。






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