カナダで直面する問題・手続きの非効率さ

By | 2015年4月30日
Pocket

今回の内容は、カナダの悪いところと考えられる内の一つ、手続きの遅さ、非効率さについてです。

カナダは素晴らしいところだと思いますが、もちろん悪いところもたくさんあります。特に私達日本人はつい日本と比べてしまう

先日、妻がマニトバ州の運転免許の筆記試験に合格し、仮免的なものを取得した時の話です。マニトバ州の運転免許は、MPI(Manitoba Public Insurance)というところで取得します。そのMPIでの対応についてです。

MPI訪問1回目

妻が筆記試験に合格しました。ここでまず必要だと言われていた書類を提出。

 ・マニトバヘルスカード

 ・パスポート

 ・日本で取得していた運転免許証

 ・ビザ(永住権カード)

上記を全て提出し、正式なカードが発行されるまでの一時的な免許の紙をもらいました。正式なカードは2−3週間ほどで届くとのこと。

MPI訪問2回目

しばらく留守にした後、家に帰ってみると「書類に不備があったのでMPIまで来てください」という手紙が届いていました。なんだろうと思いつつMPIへ。すると、

「住所を確認する書類が2通提出されていない。これがなければ処理が進められない。例えば銀行の残高証明書や、公共料金の請求書など。」

本来ならばこれは1回目の際に提出されていなければならない書類だそう。じゃぁなぜ最初に提出するように言わなかったのか非常に疑問に思いつつも、一度家に帰って書類を持ってくることに。

MPI訪問3回目

妻の給与明細と税金関係の書類(両方共、名前と住所が明記されている)を持ってMPIへ。窓口の女性が、税金関係の書類でもOKかということを誰かに確認した上で受理。

ここで、更に新しい一時免許(紙のもの)をもらい、正式なカードは2−3週間でとどくとの話をしてもらい帰宅。ここで終わるだろうと思っていましたが、そう簡単に行くわけがありません。

MPI訪問4回目

2週間後、MPIから手紙が届きました。免許証が届いたと思っていたら、

「税金関係の書類に日付が入っていなかったので受理できません。」という内容。

しかも、なぜか内容がどうみてもこっちが悪いという内容です。「あなたがちゃんとした書類を提出しなかったお陰で書類の処理がストップしてしまった。」という感じです。ここで憤慨するも仕方ないので、銀行に行き、経緯を説明。では、ということでクレジットカードの明細を印刷してもらい、そこに日付のスタンプを押したものを取得。これをもってMPIへ。

すると、前回と同様の女性が対応し、その明細をひと目見て、

「クレジットカードの明細は受理できない。銀行の日付スタンプの入ったVoid Chekが必要。」と。

 ※Void Checkというのは、効力をなくした小切手のようなもの。

もう悪い冗談かと思ってしまいます。ただ、ここでめげててはカナダでは生活していけません。ここで負けてはいけません。怒りをぐっとこらえ、銀行へ。

MPI訪問5回目

銀行に再度行き、Void Checkをもらい、銀行の日付スタンプを押してもらったものを持ってMPIへ。

これでさすがに大丈夫だろうと思っていましたが、さすがカナダの政府関係機関。そういうわけにはいかないようです。経緯を説明し、紙の一時免許を渡すと、パソコンで情報を調べたのち、驚きの言葉が。

適切な書類が揃っていなかったので、今回の件は全て一旦キャンセルになってます。というわけで、最初に提出した全ての書類をもう一度持ってきて。

さすがにこれはもう唖然としてしまい、笑うしかありませんでした。1度か2度で済むはずの処理にすでに5回もかかっています。しかもまだ終わっていない。次にすべての書類を持って行ったらまた新たな難題が出されるか、それか提出後に何かが足りないという通知が来るのか。最後まで気を抜くことは出来ません。

こんなの日常茶飯事

そもそも一番最初の時に、「パスポート、自国での免許、ビザ、マニトバヘルスカード、それに加えて、自宅の住所が確認出来る書類を2通。この書類には名前と住所、それと書類発行日付が入っている必要があります。」っていう事を書いた書類を渡してくれればよかったんじゃないかと強く思います。

カナダでいろいろな手続をする際に感じるのは、カナダの人たちは、提出が必要な書類リストの上からしか確認していないんじゃないか、ということです。

カナダ人の書類手続き方法(想像)

彼らの仕事の仕方はおそらく、提出された書類を全て確認し、それから必要リストと照らし合わせるという方法ではなく、リストに書いてある書類が提出されているかリストの上から確認していき、不備があった時点でもうそれ以上の確認はしないというやり方のようです。

例えば、何らかの手続でA、B、C、D、Eという必要書類が5つあり、申請者がA、C、Eの3種類しか提出していなかったとします。ここの人たちは、Bの書類が提出されていない事がわかった時点で処理をやめ、Bを提出するようにという通知を申請者に出します。

その通知をもらった申請者は、Bを用意し、提出。

その後、再度処理に回った申請を担当者は、A、B、C、Dが揃っていることを確認します。しかしここでEが提出されていないことに気づきます。ここでまたこの申請は不備として扱われ、今度は「Eを提出しなさい」という通達が申請者にいく・・・という感じです。

こういうことを何度も経験しているので、かなりの確率でこういう仕事の仕方をしているのだろうという確信があります。

日本とはだいぶ違う

もちろん日本に住んでいた時もいろいろな手続が煩雑でいらいらしたという記憶はあります。しかし、さすがにここまでのレベルの日効率さは感じたことはありませんでした。

あまりにもどこもかしこもこんな感じなので、もしかしたら意図的にやってるんじゃないかと勘ぐりたくなるほどです。不備を何度も起こさせるとそれだけ仕事が増えることになるので、自分たちの仕事がキープ出来るというのも確かですからね。まぁここまではさすがに考え過ぎだと思いたいですが。

とにかく、こういった類の非効率さは避けては通れないというか、これが普通だと思っていないとカナダではやっていけないんじゃないかと思います。

日本のサービスが当たり前だと思っていると、本当にギャップに苦しむことになってしまいます。日本がいかにこういった点で優れているのかを認識した上で、これが世界共通ではないということを肝に銘じておく必要があると思います。

Pocket