カナダ政府による投資移民と起業移民プログラム廃止の影響

By | 2014年2月24日
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先日このブログでもお伝えした、カナダ政府による投資移民と起業移民プログラム廃止のニュースについて、さまざまな観点から考えてみようと思います。

一番の影響は中国人富裕層

先日の記事でもお伝えしたとおり、両プログラムの申請書のバックログは6万5千件で、そのうちの70%にあたる4万5千件が中国からの申請でした。ということは、まずこの申請中だった中国人にとって大きな影響があるのは間違いありません。彼らが家族を連れてくるつもりだったということを考えると、少なくとも10万人以上の中国人がカナダ移住ができなくなってしまったという事になります。

ただ、このプログラムで移民を考えていた人たちは160万ドルという資産を所有している富裕層です。こういった中国の富裕層の人たちの中には、自分の財産を一箇所にまとめないためという人たちも多くいるのも確かなので、カナダがダメなら他の国へ、というだけの話なのかもしれません。

カナダの経済にもある程度のダメージはある

富裕層の人たちが入ってこなくなると、その人達をターゲットにしていたビジネスは非常に困ることになります。たとえば、バンクーバーで数億円するような不動産を購入していたかなりの割合が中国人だったようで、不動産業界への悪影響はあります。不動産ブローカーにとっては痛いですが、この数年不動産価格の高騰に悩まさられていたカナダの人たちにとっては、歓迎すべきニュースでもあります。

不動産だけでなく、カナダで売りに出されているレストラン、スーパーなどのビジネスを購入して起業移民としてカナダに来る予定だった人も移民ができなくなってしまいます。そうすると、こういう人たちを対象に自分のビジネスを売りに出していた人も困ることになります。

悪影響は一部のみ

悪影響があるのは間違いないですが、先日のカナダ政府の発表にもあったとおり、このプログラムのカナダに対する利益はそれほど大きくなかったとのことでした。一時的に悪影響があったとしても、今後の政府の対応次第では、この両プログラムの廃止がプラスになることも十分考えられます。

時代にあったシステムを作っていく予定

中国系移民の中には、カナダに移ってきても自国と同じ文化や習慣を継続させようとする人が多く、それがもともとカナダに住んでいる人たちの批判の対象になっていたいうのも、目を瞑ることが出来ない事実です。なかでも中国に距離的に近く、温暖なバンクーバーエリアは中国系移民が非常に多く、現地の人たちと移民の人たちの間にさまざまな軋轢を生んで来ました。(中国系移民だけが問題を起こしているという意味ではないです)その問題が、このプログラムの廃止によってすぐに改善されるということはありえませんが、今後の関係改善の何かのきっかけになるかもしれません。

なにしろ、今まで溜まっていた申請書の件数は6万5千件で、その処理だけで6年はかかると言われていました。その全ての申請書が却下されるということになるので、移民局の処理にもある程度の余裕ができるはずです。その余力を使って、今まで以上にスキルを持った人たち、カナダ経済に貢献できる人材の受け入れシステムが作られることを期待したいですね。

 

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Winnipegにもチャイナタウンがある。Wikipedia Commonsより。






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