カナダの医療事情(3) マニトバ州政府、2つのケアホーム新設を承認

By | 2014年2月25日
マニトバ大学のHealth Sciences Centreキャンパス。ガラス張り建物が目を引く。
Pocket

新しいケアホームが作られるというニュースがウィニペグのローカル新聞、Winnipeg Free Pressに載っていました。

マニトバ州政府は、現在のウィニペグ市内の病院の病床不足を解消するための手立てとして、パーソナルケアホームの建設予算が承認されたことを発表しました。新しく建設されるケアホームは2つで、それぞれのベッド数は120になる予定です。(2年後のオープン予定)

現在、ウィニペグ市内の急性期病院(緊急重症な状態にある患者に対し高度医療を提供する病院)のベッド数は80で、100人がベッドが空くのを待っている状態で、この施設の開設が他の病院の負担を軽減すると期待されています。

病床不足は早急な対応が必要。待合室で病人が死亡した例も

2008年には、体が不自由で車いすで病院に来た45歳の男性が、34時間も待合室に放置され、その後死亡したという事件がありました。彼が待合室に居た間、多くの病院職員が彼の存在に気づいており、ある人は「すでに受付済みで、待たされているだけだと思った」と言い、他の人は「ホームレスで、ただ暖かい場所で寝ているだけだと思った」と言ったりと自分で確認するという人はいませんでした。何度も嘔吐していたそうですが、それを職員が片付けただけだったそうです。実際の死因は膀胱炎で、すぐに処置されていれば全く問題のない症状でした。

この悲しい事件は、さまざまな不運な要因が重なって起こってしまったケースではありますが、こういう事件が起きる環境にあるという事実は重大な問題だと思います。慢性的な混雑、病床の不足、病院の不足、医師の不足、看護師への高負荷など、ウィニペグのみならずカナダ全治の医療における問題はさまざまです。

まずは新しい2つのケアホームの開設によって、今現在稼働している施設の負担が軽減され、少しずつでもウィニペグの医療問題が改善されるといいなと考えています。

New personal care homes to lighten load on hospitals, inquest hears

マニトバ大学のHealth Sciences Centreキャンパス。ガラス張り建物が目を引く。

Winnipeg Health Sciences Centre。ガラス張り建物が目を引く。Photo by Herb Neufeld

※写真を変更しました。






この記事を楽しんで読んでいただけたら、
下記のリンクをクリックしてランキングへのご協力をお願いします!

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です